制 作 ガ イ ド

Production guide


Vol.4 自 動 車

Automobil

ニッサンフェアレディZ 1/24 タミヤ
2001年、東京モーターショーでデビューを飾ったフェアレディZ。5代目となるこのモデルは伝統のスタイルを受け継ぎながらもよりスポーティーに洗練され、躍動感のあるフォルムは世界中で絶大な人気を誇っています。

監修:T.Matsubara


パ ー ツ 構 成

Part composition


部品点数が少なく造り易くなっていますのでボディの仕上がりにポイントを置いて作成します。内装は説明書に忠実に作成。ボディ色はニッサンのイメージカラー「サンセットオレンジ」を表現してみます。


Step 1 下 地 処 理

Groundwork proccessing


(1)洗浄
部品の抜脂作業とします。パーツに残っている離型剤等の油分を洗い落とします。塗装の「喰いつき」を良くする為の工程ですので手を抜かずにやりましょう。中性洗剤を洗面器に入れ浸け置きをして歯ブラシで軽くこすって洗います。洗剤は「ジョイ」がお勧めです。
※クリアーパーツ、メッキパーツは傷つき易いので作業の直前まで袋から出さない様にした方が良いです。

(2)下地処理
パーティングラインの削り出しをします。特にメタリック塗装では表面の凹凸がはっきりと出てしまうので確実に削りましょう。耐水ペーパーは800〜1000番で良いと思います。
※写真の右半分は削った状態。



(3)筋彫り
塗装をするとボンネットやドアのチリが埋まってしまうのでケガキ針で筋彫りをしておきます。いきなり深く彫らずに最初はなぞる様にして何度か繰り返すと上手く彫れます。(ぼくはフィギュア用のケガキ針を使っています)




(4)サーフェイサー
本来は何段階かの処理をするのですが、今回はタミヤの「ファインサーフェイサー」を使って一度に処理をします。最初は30cmくらい離して全体に砂吹きをします。表面がザラザラした感じになりますが心配いりません。1時間程乾かした後、20cm位の距離で塗装します。常に一方向からのスプレーを心がけします。塗った直後はツヤが出ますが後でツヤ消しになります。約4〜5時間で乾かした後、表面をならします。タミヤの粗めのコンパウンドで軽く磨きます。やりすぎるとサーフェイサーが落ちますので気を付けましょう。磨き終わったら「ジョイ」で洗浄して歯ブラシを使って隙間に詰まったコンパウンドをしっかり洗います。乾いたらいよいよ塗装です。


Step 2 ボ デ ィ ー 塗 装

Body painting



(1)シルバー
まずはベースとなるシルバーを吹きます。今回はMr.カラーの「シャインシルバー」を使います。サーフェイサーの所で記述した要領で砂吹きをしてから塗装します。2〜3回に分けて塗ります。砂吹きをしっかりと行って乾かしてから本塗装します。

(2)オレンジ
約3〜7日間乾かした後クリアーオレンジを吹きます。塗装の時、注意することはあせらずに重ね塗りをすることです。クリアーオレンジ等のクリアー系はむらが出易いので砂吹きを繰り返すようにして色を重ねていきます。スプレー缶を素早く一方向に塗ると良いでしょう。必ず全部塗って一工程終了とします。目標とする濃さになるまでスプレー⇒乾燥(1時間)⇒スプレー⇒と繰り返していきます。写真のは約4回、上記の繰り返しで塗った状態です。これで1週間位乾かします。


Step 3 仕 上 げ

Finish




(1)クリアー塗装⇒中研ぎ
仕上げのクリアーを塗装します。車はツヤ出しが命(と思っているのは自分だけ?)ですから慎重に行いましょう。塗装工程で紹介した砂吹きから始めます。1時間後に本塗装をします。イメージとしては砂吹きよりも遅いスピードでスプレーを移動させます。塗装が終了したら2〜3日乾燥させ粗目のコンパウンドで中研ぎをします。塗装後の凹凸を無くする為の作業ですが完全に凹凸が無くならなくてもかまいません。次に粗目のコンパウンドでツヤを出す様に研ぎ出します。

(2)仕上げ⇒ツヤ出し
洗い出した後1日程時間を空けてから再度クリアーを吹きます。今度は約3〜7日程乾燥させてから中研ぎと同じ順序で研ぎ出します。この段階で粗目のコンパウンドで完全に凹凸を無くします。その後細目のコンパウンド、ハセガワのセラミックコンパウンドでピカピカに仕上げます。

(3)窓枠の塗装
最後に窓枠を塗装します。ボディのチリに合わせてマスキングをします。せっかく時間をかけて仕上げたボディですのでしっかりマスキングをして塗装して下さい。


Step 4 組 み 立 て

Assembly


(1)内装
ボディの造り込みで2週間以上かけてますので乾燥の間に内装を造ってしまいましょう。

(2)ボディ
ワイパー、ナンバープレート以外を組み付けた後、ハセガワのコーティングポリマーで最後のツヤ出しをしておきます。

(3)シャーシ
シャーシと組み付けて完成です。完成写真は作品ギャラリーか制作ガイドVol.4自動車編のトップの写真を参考にして下さい。
※接着剤は好みによりますが僕は瞬間接着剤で組み付けます。
・通常の組み立て⇒ロックタイト610
・クリアーパーツ⇒ロックタイト640など